ソラマメブログ

2007年10月12日

俺はタンクマン2 『男編2』

俺は目が覚めると泥みたいなコーヒーをすすった。
昨夜のモノだろうから痙攣するほど冷えきってるし、
カップについた口紅の跡が俺を憂鬱にさせる。
ベッドなんかありゃしないこの部屋に女の陰とは謎だな。




おはよう。俺はタンクマン。
ひどく頭痛がする。
悪魔達がタンバリンを打ち鳴らしながら踊っているようだ。


宿無しの俺が、なぜ?
考えても答えは出なかった。
早くこの部屋から出なくては。





円柱の台の上の写真集。
ずいぶんいい女が映っている。HONEYって名前の女だ。
全然、似てやしないのに思い出す記憶ってのはあるんだな。





ん?インナーは俺が作ったんだよ。
爬虫類みたいな男のハイネックシャツだ。
何か気になったアイテムがあったら連絡をくれ。
あんたがいいヤツなら贈ることもあるだろうし...




間抜けにもベンチで寝た姿を君は目撃するかもだ。
この町にも俺を安心させる場所はない。
気配さ。気配がするんだ。
地面に手頃な石を見つけてポケットに忍ばせる。





本の世界から、こちらに帰って来る前の癖だ。
目を閉じて準備をする。
できれば耳の穴、鼻の穴にも樹脂を流し込んで、全てを無にしてからが理想だが。





大きな兎は俺に言った。

『おまえはアリスを探しているんじゃないのか?』

そう真っ黒な瞳で。
目の奥の野獣のような視線に気づかないとでも思ったのか?

『ちがう。俺は違う女を探しているんだ...』
『いや...いや...それも違う..気がする』


彼女の存在はひどく曖昧で、混乱させる。


『さざん』て女を知らないか?  
Posted by タンク at 09:40Comments(3)TrackBack(0)ブログ発表 小説